ChatGPT, GPT4は何が凄いのか。

はじめに

本日からchatGPT関連の記事を書き始める青木と申します。

本日はGPTについての初記事ですので、軽く紹介して何がすごいのかをあまり使ったことがない方に解説する記事となっております。

非常に文字の多い記事になるかと思います。所々読み飛ばしながらお楽しみください。

一番最後のまとめに全てまとめております。

まずchatGPT,GPT3.5,4ってのはなんなのか。

まず、各用語について解説します。

ChatGPTとは、OpenAIが公開した人工知能チャットボットです。 チャットボットは、アカデミック・工学的の両方からの研究が盛んな分野です。

例えば世界最速を謳う日本のインターネットプロバイダーはAIを搭載したチャットボットでサポートを展開しています。

ですが、chatGPTはGPT-3.5 もしくはGPT-4をチャット形式で利用できるようにしているだけのものです。 みたいな返答を実現しているプログラムは、chatGPTではなく、それを実現している大規模言語モデルであるGPT3.5,4なのです。

ここで出てきたGPT3.5,4とは何でしょうか。 こちらは、大規模言語モデルと呼ばれるものです。さらに言えば、その中のマルチモーダル大規模言語モデルというものです。

ここで、モデルは機械学習で学習(データを元に人工知能らしい挙動をプログラムする)されたプログラムファイルと読み替えて大丈夫です。

多くの人がChatGPTがAIであると考えている方がいます。正解とも不正解とも言い難いです。というのは、正確にはChatGPTがAIっぽく振る舞えているのはGPT-4などのモデルが行っている挙動であって、ChatGPTはそのモデルをチャットという形で人々が使えるようにしているに過ぎないからです。

では、大規模言語モデルって何?

ここでいきなり「大規模言語モデル」という謎な言葉が出てきたと思います。これは、単純に言うと「人間の言葉を機械がうまい感じに理解できるように訓練したモデル」です。 「うまい感じ」ってなんだよ?って思われるかもしれませんが、これには理由があります。人の言葉を機会に理解させる研究分野は、「自然言語処理」と言われます。

機械学習は、「教師あり学習」、「教師なし学習」の多く二つに分けることができます。

例えば、ひよこの雌雄を判定する人工知能を作りたいとします。この時、このひよこは雄で、このひよこは雌だよ、と予め人間が答えを作ったデータ、教師データを用いて、モデルを構築(学習)します。これを教師あり学習と言います。この場合正解率などを正確に算出することができ、そのモデルがどれほど優れているかを数値化するのは簡単です。

しかし、機械が人語を理解しているかどうかに、明確な答えはあるでしょうか? なかなか難しいと思います。機械が、どのように言葉を理解しているのかをうまく表現する方法がないためです。そのため、機械が人の言葉を理解するための学習では教師なし学習が用いられます。教師なし学習の具体的な手法は、ここで語るとかなりの分量になってしまうため、調べてもらえればと思います。

外部リンク|機械学習の主な手法、「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」はどう違うのか IT media

大規模言語モデルは、この機械学習を巨大なコンピュータのリソースでぶん殴り、良さげなモデルを構築することを目標に行われます。

教師なし学習のため、その機会がどれほど人間の言語を正確に理解しているかを表現できません。そのため、先ほどは「うまい感じ」という表現を用いました。

GPT-4の凄さ。

ここまで、GPT-4に関する機械学習関連の用語を紹介してきました。

かなり割愛したつもりなのですが、これでも量が多いと思います。実際にはこれの数倍の要素があり、それぞれが今まで人工知能を作る上でのハードルでした。

それらをかなり良い精度で解決し、かなり人に近い感覚で自然言語処理を行えるモデルを構築したものがGPT-4です。かなり大量の学習データを用いており、その著作権などについては依然問題があります。

しかしそれは、今まで類を見ない完成度の高い人工知能のようなものが登場したために、投げかけられた問題です。今それらを議論することはこれからの社会において大いに意味のあることかと思います。

この社会的衝撃こそChatGPT,GPT-4の凄さであると考えています。

まとめ

GPT-4とChatGPTは、大規模言語モデルの分野において、学術的にも技術的にも革新的な成果を達成しています。 これらのモデルは、人間のような自然な文章生成や高度な理解力を実現し、多くの自然言語処理タスクに対応できるようになりました。しかし、この急速な技術進歩は、社会が直面する新たな課題や問題も引き起こしています。

このような背景のもと、私たちは、技術革新を享受しながら、その責任ある活用と課題への対処にも注力することです。

GPT-4やChatGPTが提供する利益を最大限に活用すると同時に、同時にそれらのリスクや問題に対して十分な注意を払う必要もあります。

しかし、大規模言語モデルと人工知能技術が、私たちの未来をより良いものにするための力となるのは明らかです。

最新の動向を追いながら技術革新を体感しましょう!