2019年12月4日に発表されたProvisioned Concurrencyについての解説です。
以下公式サイトです。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/new-provisioned-concurrency-for-lambda-functions/
何ができるようになったか
まずは公式サイトからの引用です
この機能は、関数を初期化し、2桁のミリ秒で応答するためのハイパーレディを保持します。これは、Webおよびモバイルバックエンド、遅延の影響を受けやすいマイクロサービス、同期APIなどの対話型サービスの実装に最適です。
Lambda関数を呼び出すと実行環境にルーティングされリクエストを処理します。関数がしばらく使用されていない場合、より多くの同時呼び出しを処理する必要がある場合、または関数を更新する場合、新しい実行環境が作成されます。実行環境の作成は、機能コードのインストールとランタイムの開始を処理します。展開パッケージのサイズ、およびランタイムとコードの初期化時間に応じて、新しい実行環境にルーティングされる呼び出しの待ち時間が発生する可能性があります。この遅延は通常、「コールドスタート」と呼ばれます。
わずかな割合の遅い応答時間(一般にテールレイテンシと呼ばれる)は、実際にエンドユーザーエクスペリエンスに違いをもたらします。長期間にわたって、ほとんどのユーザーはいくつかの対話中に影響を受けます。プロビジョニングされた同時実行を有効にすると、ユーザーエクスペリエンスがはるかに安定します。
まとめると、Lambda関数を呼び出したときに、様々な要因で新しい実行環境が作成された場合、待ち時間が発生(コールドスタートと呼ぶ)してしまい、その待ち時間がユーザーに影響を与えてしまうので、コールドスタートが起こらないような設定を追加したよ!ということですね。
コールドスタートしないような設定を追加しました!のほうがわかりやすいですね。
対応リージョンと料金
現在対応しているリージョンは以下の通りです。
- 米国東部(オハイオ州)
- 米国東部(中バージニア州)
- 米国西部(北カリフォルニア)
- 米国西部(オレゴン)
- アジア太平洋(香港)
- アジア太平洋(ムンバイ)
- アジア太平洋(ソウル)
- アジア太平洋(シンガポール)
- アジア太平洋(シドニー)
- アジア太平洋(東京)
- カナダ(中央)
- ヨーロッパ(フランクフルト)
- ヨーロッパ(アイルランド)
- ヨーロッパ(ロンドン)
- ヨーロッパ(パリ)
- ヨーロッパ(ストックホルム)
- 中東(バーレーン)
- 南アメリカ(サンパウロ)
また料金は、米国東部(バージニア北部)で、プロビジョニングされた同時実行の場合はGB時間あたり0.015ドル、期間の場合はGB時間あたり0.035ドルです。各リージョンごとの料金はAWS Lambda 料金のページをご覧ください。