AWSのインフラは、リージョン、アベイラビリティーゾーン(AZ)、データセンターという階層的な仕組みであり、他のパブリッククラウドにはみられないAWS独自の構成です。
リージョンとは
リージョンは日本語で「領域」という意味です。 AWSは世界を複数のリージョンに分割し、リージョンごとにサービスを提供しています。 利用する時は一番近くのリージョンを使用することで早い対応が期待できます。
なぜリージョンという仕組みをとっているのか
それぞれのリージョンは完全に分離されています。 東京リージョンでなにかしらの障害が起こっても他の全てのリージョンには影響を与えません。 これによってAWS全体の対障害性と安全性が実現されています。
リージョンを利用する
アカウントにより利用できるリージョンは変わってきますが、現在19のリージョンがあり、日本では、東京リージョン(ap-northeast-1)、大阪リージョン(ap-northeast-3)が提供されています。 利用する時は一番近くのリージョンを使用することで早い対応が期待できます。 よって日本では基本的に東京リージョンを使うことが多いと思いますが、東京リージョンでまだ利用可能ではないサービスを利用するときなど海外のリージョンを利用します。
アベイラビリティゾーン(AZ)とは
アベイラビリティゾーンはリージョンよりもさらに小さな区切りで、各リージョンに二つ以上のアベイラビリティーゾーンが配置されています。 アベイラビリティーゾーンは基本1つ以上のデータセンターから構成されています。
完全に分離されているリージョンとは違い、同じリージョン内のアベイラビリティゾーン同士ではデータの複製やリソースの参照をすることができます。
アベイラビリティーゾーンを利用する
インスタンスを起動するときにアベイラビリティーゾーンを自分で選択するか自動的に選択されるようにできます。東京リージョンには4つのアベイラビリティーゾーンがあります。 複数のアベイラビリティーゾーンにリソースを配置することでもシステムの可用性を高めることができますが、リージョンに障害が発生すると全てに影響が及びます。
まとめ
AWSはリージョンという概念を用いてサービスを提供することによって、障害発生時の影響の広がりを抑えています。複数のデータセンターの集合体がアベイラビリティーゾーン、さらにその集合体の集合体がリージョンというように捉えておきましょう。