住宅情報メディアのWordPressを、EC2とS3で冗長化

不動産情報を扱う上場企業のメディアサイト構築事例をご紹介します。既にWordPressで初期開発が完了し公開済みのメディアサイトでしたが、構築後も定期的な開発をしていました。運用負荷を低減しつつ、無停止でデプロイを行うフローを構築しました。

クライアントの課題

メディアサイトを構築後、順調にアクセス数が増加したものの構築時のメンバーは既にプロジェクトから外れてしまっており、構成が把握できていませんでした。

メディアサイトのモバイル対応を進めるにあたり、インフラ構成を見直し継続的な開発が行いやすく、安定した基盤の構築運用をご希望されていました。

ご提案内容

既存構成の調査を行い、次の内容を提案し構築しました。

  • クラウドインフラとしてAWSを採用
  • 障害対策としてWordPressを冗長化
  • 冗長化の方法として、静的コンテンツはS3へホスティング。
  • WordPressの管理者画面は別のEC2インスタンスで管理

構成

導入の効果

リニューアル前のサーバー状況を把握し、OSやミドルウェア、WordPressのプラグインを最新化し、セキュリティを高めました。また、WordPressを2台構成とすることで安定性が高まりリプレース後、障害は発生していません。

WordPress内の画像データなどはS3へアップロードする仕組みを導入することで、サーバーへの負荷を低減するとともに、WordPressサーバーの冗長化およびオートスケールが容易な構成となりました。

おわりに

デプロイ周りについて補足します。開発したWordPressのプログラムはGitHubで管理し、デプロイ時に新たなWordPressインスタンスを裏で自動生成しています。その後、既存のEC2インスタンスと新インスタンスを入れ替えています。ダウンタイムなく、開発した内容をスムーズに反映することができています。

今回は、継続的な開発を行うWordPressのデプロイの仕組みを作りつつ安定基盤を構築した事例でした。