AWS re:Invent 2015で各サービスが怒涛の勢いでリリースされていますね。すべてを追うのは大変なので、標準的なクラウド構成(ELB+EC2+RDS+S3 あたりおよびその他関連サービス)でサービスを提供している人に影響がありそうなあたりをまとめてみます。
EC2
T2.Nanoインスタンスの登場
1 vCPU 512 MBのメモリをもち、CPUクレジット残高がフルの場合には、1時間以上フルコアの性能が発揮できます。新しくローンチされるt2.nanoは十分なCPUクレジットがあれば、可能な限り素早く稼働します。
http://aws.typepad.com/aws_japan/2015/10/ec2-instance-update-x1-sap-hana-t2-nano-websites.html
想定される利用シーン
冗長化しておく必要があるが、普段CPUの負荷が低く、TrustedAdvisorから「使用率の低いAmazon EC2 Instances」としてリストアップされているインスタンスを置き換えることでコストダウンがはかれるかもしれません。
概要
提供時期は年内の予定とのこと。価格は現時点では不明。
RDS
AWS Database Migration Service
最小のダウンタイムで簡単にAWSへプロダクションのデータベースを移行することができます。
http://aws.typepad.com/aws_japan/2015/10/now-in-preview-aws-database-migration-service.html
想定される利用シーン
EC2上で稼働させていたデータベースをRDSに移行する。
異なるデータベースエンジン間でも移行ができるらしいので、PostgreSQLからMySQLへ移行するとかもできそうです。
概要
US East (N.Virginia)リージョンでプレビュー。オンプレミスからAWSへ1TBのデータベースを移行するのに$3。
CloudWatch
ダッシュボードのカスタマイズ
本日よりメトリックスダッシュボードがカスタマイズできるようになりました。ダッシュボードには複数ののメトリックを表示することができ、文字、画像を追加することができます。必要に応じ複数のダッシュボードを作成することもできますし、特定のビューを作成することが可能です。グローバルビューを作成するのに複数のリージョンからデータを一つのビューにデータを集約することも可能です。
http://aws.typepad.com/aws_japan/2015/10/cloudwatch-dashboards-create-use-customized-metrics-views.html
想定される利用シーン
複数サービスを展開している時などにサービスごとのEC2,RDSなどの状況を切り替えて表示する。
概要
すぐに利用開始できます。3つのダッシュボードまで無料となり、それ以上の場合、1つのダッシュボードにつき月々3ドル。