scpコマンドとは?
scpコマンドとは、sshプロトコルを使用してファイルを転送するコマンド。コマンド一つで、サーバー上の端末からローカルの端末にファイルを送ったり、逆にローカルの端末からサーバー上の端末にファイルを送ることができる。また、サーバー間でファイルを送り合うことも可能である。
scpコマンドの使い方
形式
scp [オプション] コピー元 コピー先
scpコマンドでは、sshコマンドと同じ認証でデータの通信を暗号化するため、オプションはsshコマンドと同じである。
オプション
-C
: 通信を圧縮する。-i 秘密鍵ファイル
: 秘密鍵ファイル(identityファイル)を指定します。初期設定は、SSHバージョン1は、~/.ssh/identity、SSHバージョン2は、~/.ssh/id_rsa と ~/.ssh/id_dsa。-P ポート番号
: ポート番号を指定する。-p
: コピー元の更新時間とモードを維持する。-r
: ディレクトリ内を再帰的にコピーする。-1
: SSHのプロトコルバージョン1を使用する。-2
: SSHのプロトコルバージョン2を使用する。-4
: IPv4を使用する。-6
: IPv6を使用する。
例
ローカルの端末からサーバー上の端末(ユーザー名:User、IPアドレス:aaa.bbb.ccc.ddd)のホームディレクトリにsample
というファイルを送る。
- 秘密鍵ファイル
secret.pem
を使ってssh通信する secret.pem
とsample
はローカル端末上のホームディレクトリにある。
$ scp -i ~/secret.pem sample User@aaa.bbb.ccc.ddd:~/ sample