Amazon RDSfor MySQL および MariaDBでレプリケーションフィルターをサポート

2021年2月12日にAmazon RDSがMySQLおよびMariaDBインスタンスのレプリケーションフィルターのサポートを開始したと発表されました。

以下公式ページです
Amazon RDS for MySQL および MariaDB がレプリケーションフィルタリングをサポート

レプリケーションフィルタリングとは

まずレプリケーションとは、ハードウェアを含め同じシステム環境を、稼働系と待機系で2セット用意し、リアルタイムにデータを複製する技術です。稼働系に障害が発生した時は、待機系に切り替えるだけで業務を継続することができます。しかしバックアップのように特定の時点のシステム状態に戻すことはできません。

レプリケーションフィルタリングとは、完全なレプリケーションをとるのではなく、データベースとテーブルを指定し転送するデータを制限するというものです。レプリケーションで不要なデータを転送することを防ぎ、転送されるデータのサイズを削減することができます。

アップデート

今回のアップデートにより、Amazon RDSでレプリケーションフィルタリングを使用して、特定のユースケースに適応したレプリカを作成したり、さまざまなテーブルやデータベースでレプリカを作成したりすることもできるようになりました。

料金

今回のアップデートによる追加でかかる料金はありません。
従来の、Amazon RDSを使ってかかる料金のみかかります。

Amazon RDS for MySQL の料金

Amazon RDS for MariaDB の料金

リージョン

米国東部 (オハイオ, バージニア北部)
米国西部 (北カリフォルニア, オレゴン)
アフリカ (ケープタウン)
アジア (香港, ムンバイ, ソウル, シンガポール, シドニー, 東京)
カナダ (中部)
欧州 (フランクフルト, アイルランド, ロンドン, ミラノ, パリ, ストックホルム)
中東 (バーレーン)
南米 (サンパウロ)

まとめ

MySQLやMariaDBには以前のバージョンからレプリケーションフィルター機能が搭載されていましたが、やっとAmazon RDSでも利用可能になりました。必要のないデータを転送しないことで、ストレージの容量、つまりは料金の節約につながりますね。