AWS、re:Invent2020のイベントでAmazon EC2向けのMac インスタンス「EC2 Macインスタンス」が発表されました。 世界初のmacOSのクラウドのサポートです。
これにより、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、Safari向けアプリの開発者は Macの本体がなくても、クラウドのAWS上で、AWSの従量課金制を利用し、容量を必要に応じて拡張しながらApple製品向け開発が行なえるようになります。
AWSの柔軟性、スケーラビリティ、コストのメリットすべてをApple開発者も感じていただけるようになります。
EC2 Macインスタンスのスペック
- Intelの第8世代3.2 GHz(4.6 GHzターボ)Core i7プロセッサー
- 6つの物理/ 12論理コアからなるCPU
- 32GiBのメモリ
- 高速Thunderbolt3接続
- 10GbpsのVPCネットワーク帯域幅
- 8GbpsのEBS帯域幅
提供されるmacOSのイメージ
- OSは、macOS Mojave (10.14)
- macOS Catalina (10.15)
近いうちにmacOS Big Sur (11.0)もサポート予定
対応リージョン
- 米国東部(北バージニア州)
- 米国東部(オハイオ州)
- 米国西部(オレゴン州)
- EU(アイルランド)
- およびアジア太平洋(シンガポール)
使い方
まず最初に専有ホストの割当が必要です。
$ aws ec2 allocate-hosts --instance-type mac1.metal \ --availability-zone us-east-1a --auto-placement on \ --quantity 1 --region us-east-1
コンソールに戻り、リージョンをバージニアリージョンに設定してみると AMI選択画面でにmacOSが選択できるように!
インスタンスタイプ「mac1.metal」を選択します
ホスト、セキュリティグループの設定を行って起動します。 SSHでつないだらこのようにログイン表示がでてきます。
.:' __ :'__ __| __|_ ) .'` `-' ``. _| ( / : .-' ___|\___|___| : : : `-; Amazon EC2 `.__.-.__.' macOS Catalina 10.15.7 ec2-user@ip-