Graviton2プロセッサでのAmazon RDSが利用可能に

AWS Graviton2 ベースのデータベースインスタンスが、Amazon Relational Database Service (RDS) で一般提供されるようになりました。
新しい Graviton2 インスタンスを使用して Amazon RDS で最大 52% 優れた料金/パフォーマンスを実現

Graviton2とは

「Graviton2」はAWSがクラウドで利用するために独自開発したARMベースのプロセッサです。

Graviton2は2019年に発表され、今までにAWS Graviton2 プロセッサーを搭載した新しい Amazon EC2である、M6gとM6gd(一般)、C6gとC6gd(コンピューティング最適化)、R6gとR6gd(メモリ最適化)が続々と利用可能になっています。

Graviton2の大きな特徴は、最良のコストパフォーマンスを実現することです。
第1世代のGravitonと比べ

  • 4倍のコンピューティングコア
  • 2倍のキャッシュ
  • 5倍高速なメモリ

総合で7倍のパフォーマンスを可能にします。

AWSは、x86ベースと比較して、
コストを20%下げ、コストパフォーマンスを40%向上させたと発表しています。
Graviton2によって性能を向上させつつ費用を削減することが可能になります。

Amazon RDSとGraviton2

今回、AWS Graviton2ベースのデータベースインスタンスが、Amazon RDSで一般提供されるようになりました。
M6gおよびR6gのインスタンスファミリーが選べます。

M6gインスタンス : 汎用ワークロード
R6gインスタンス : ビッグデータ分析などのメモリ集約型のワークロード

に最適です。

AWSは、RDSオープンソースデータベースでのパフォーマンスは最大35%、コストパフォーマンスは最大 52%向上したと発表しています。

利用可能データベース

  • MySQL (ver8.0.17~)
  • MariaDB (ver10.4.13~)
  • PostgreSQL (ver12.3~)

Amazon Auroraでのサポートはまだですが、まもなく開始されます。

使い方

  1. コンソールでAmazon RDSを選択し、データベースの作成をクリック
  2. エンジンのオプションでMySQL,MariaDB,PostgreSQLのいずれかを選択肢、バージョンを最新にする
  3. 設定でユーザー名やパスワードを設定
  4. DB インスタンスサイズを選択

標準クラス (m クラスを含む)
メモリ最適化クラス (r クラスと x クラスを含む)
バースト可能クラス (t クラスを含む)

のいずれかにチェックをつけ、サイズを選択します。

  1. その他の項目、ストレージやVPCの設定をし、データベースの作成をクリック