[新機能] AWS Compute OptimizerによるAmazon S3へのレコメンデーションのエクスポート

AWS Compute OptimizerでAmazon S3のレコメンデーションのエクスポートのサポートが開始されました。(AWSニュースより)

AWS Compute Optimizerとは

AWS Compute OptimizerとはAWSアカウント内の Amazon EC2 リソース利用状況を機械学習で分析し、最適なインスタンスタイプを提案してくれるサービスです。

M、C、R、T、X インスタンスファミリーのスタンドアロンEC2インスタンス向けのEC2インスタンスタイプとサイズの推奨をサポートしています。

今回のアップデート

今回のアップデートにより複数のEC2インスタンスタイプのレコメンデーションをcsvファイルとしてS3バケットにエクスポートできるようになります。
AWS Organizations と統合することで、マスターアカウントを使用して組織内の複数のメンバーアカウントからのレコメンデーションを一つのcsvファイルにエクスポートすることも可能です。

利用方法

  1. AWS Compute Optimizerのコンソールを開くと左に[Exports]の欄があるのでクリックします。
    右上の[Export recommendations]で詳細を設定します。

  2. [Export destination and naming]で以下を指定します

  • [リージョン] : エクスポートするAWSリージョン
  • [S3 bucket destination] : 指定したリージョン内の既存のS3バケットの名前
  • [Object prefix – optional] : エクスポートファイルの宛先S3バケットで使用するプレフィックス

  1. [Export filters]でリソースタイプの選択をします

  2. [Columns to include]でエクスポートファイルの記載内容をカスタマイズすることができます 一部を削除して、エクスポートジョブを高速化することができます。

  1. エクスポートジョブが正しく構成されていることを確認してから[エクスポート]をクリックするとエクスポートが始まります。

料金

レコメンデーションをAmazon S3にエクスポートする際にかかる追加のコストはありません。
エクスポートファイルを保存するために必要なS3ストレージコストのみかかります。

利用可能リージョン

以前までAWS Compute Optimizerが使用できたのは東京を含まない5つのリージョンでしたが、
2020年2月に利用可能なリージョンが増え、現在16つのリージョンで使用することができます。

米国東部 (バージニア北部)
米国西部 (オレゴン)
米国東部 (オハイオ)
欧州 (アイルランド)
南米 (サンパウロ)
米国西部 (北カリフォルニア)
アジアパシフィック (ムンバイ)
アジアパシフィック (ソウル)
アジアパシフィック (シンガポール)
アジアパシフィック (シドニー)
アジアパシフィック (東京)
カナダ (中部)
欧州 (フランクフルト)
欧州 (ロンドン)
欧州 (パリ)
欧州 (ストックホルム)