AWS Direct ConnectはプレミスからAWSへの専用ネットワーク接続の構築をシンプルにするクラウドサービスです。
今回のアップデートでAWS Direct ConnectでResiliency Toolkitを利用できるようになりました。 Resiliency ToolkitはDirect Connect の回復性をテストするフェイルオーバーテスト機能です。
これまではAWSでの設定の回復性をテストするために障害を発生させるツールが提供されていませんでした。 フェイルオーバーテスト機能を使用することでBGPセッションをシャットダウンすることができます。 いつでもファイルオーバーテストをキャンセルでき、テスト前の設定に戻すことができます。 これによって構築環境の耐障害性を実環境で確かめることができます。
AWSは、365日後にテスト履歴を削除します。テスト履歴には、すべてのBGPピアで実行されたテストのステータスが含まれます。履歴には、テストされたBPGピアリングセッション、開始時間と終了時間、およびテストステータスが含まれます。
テストステータスの種類
In progress - テストは現在実行中
Completed - テストは指定した時間実行された
Cancelled - テストは指定した時間より前にキャンセルされた
Failed - 指定した時間、テストは実行されなかった。ルーターに問題がある可能性あり
フェイルオーバーテストの開始方法
- AWS Direct Connectコンソールを開き、仮想インターフェイスを選択します。
仮想インターフェイスを選択し、「アクション」を選択すると、「BGPを停止させる」という項目が選択できるので、選択します。
「障害テストの開始」コンソールで「テストの最大時間」を設定します。 「確認する」をクリックするとBGPセッションがシャットダウンします。
仮想インターフェイスのフェイルオーバーテスト履歴の表示
仮想インターフェイスを選択し、「詳細の表示」を選択します。
テスト履歴を選択します。
コンソールには、仮想インターフェイスに対して実行した仮想インターフェイステストが表示されます。
特定のテストの詳細を表示するには、テストIDを選択します。
仮想インターフェースのフェイルオーバーテストの停止
仮想インターフェイスを選択し、「アクション」、「テストの停止」の順に選択します。
「確認」を選択します。
AWSはBGPピアリングセッションを復元します。テスト履歴には、テストのキャンセルが表示されます。