2020年5月29日にAWS GovCloud (米国) リージョンにおいて、Amazon RDS for PostgreSQL を使用する際に、R5、M5、および T3 のインスタンスタイプを起動できるようになりました。
AWS GovCloud(米国)リージョンとは
顧客と米国政府機関がコンプライアンスや特定の規制要件に準拠しつつ機密データをクラウドに移行できるよう設計されたものです。
Amazon GovCloudとは?
連邦政府、州政府、および地方政府の各機関などがクラウドサービスを利用するために作られているリージョンということですね。
このリージョンにアクセス出来るのは米国市民のみになっているので、AWS GovCloudリージョンにアクセスするためには契約書に署名をするなど、きちんとした手順を踏む必要があります。
R5,M5,T3インスタンスとは
R5インスタンス
R5インスタンスは、前世代のR4インスタンスと比較して、vCPUあたり5%大きいメモリを提供出来るインスタンスで最大768GiBのメモリを使えます。
またR4インスタンスと比較してGiBあたりの価格が10%低く、CPUパフォーマンスも最大20%高くなっています。
M5インスタンス
M5 インスタンスは最新世代の汎用インスタンスで、M4 インスタンスよりも優れたパフォーマンスを実現します。このファミリーは、コンピューティング、メモリ、ネットワークのバランスが取れたリソースを提供し、さまざまなデータベースワークロードに適しています。
M系のインスタンスはバランスが取れているタイプのインスタンスで、多くのアプリケーションに対応しています
小規模〜大規模のデータベースに向いています
T3インスタンス
T3 インスタンスはベースラインレベルの CPU パフォーマンスを提供する次世代のバースト可能な汎用インスタンスタイプで、いつでも必要な時間だけ CPU 使用率をバーストさせる機能を備えています。
中規模のデータベースに向きです
おわりに
政府がクラウドサービスを採用する動きは日本でも出ています。日本政府、基盤システムでAWSを採用 | DataCenter Cafe
日本の場合は機密情報などをAWS上で扱うわけではなく、人事システムや文書管理ツールなどと言った政府共通プラットフォームをAWSに移行するようです。
AWS上にあるデータは、AWSの内部の人間でも閲覧できないような仕組みになっているので、情報が抜かれるわけでなありません。むしろすべての操作履歴が残るサービス(CloudTrail)がデフォルトでonになっているので、データを消したことなどがすべて記録されますね。
現段階ではすべてのデータを移行することは難しいと思いますが、GovCloudリージョンが日本にも出来たら、移行するかもしれませんね