Amazon VPC で独自IPv6アドレスの持ち込みサポート開始

2020年5月21日にAmazonVPCで独自IPv6アドレスの持ち込み(BYOIPv6)のサポートが開始されました。
BYOIPとはBring Your Own IPの略です。

以下公式サイトです
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/05/amazon-virtual-private-cloud-supports-bring-own-ipv6-addresses/

BYOIPとは

オンプレミスのIPアドレス範囲をAWSに持ち込める機能です。
以下公式サイトからの引用です

パブリック接続のためにインターネット上で独自の IPv6 アドレスをアドバタイズしたり、Direct Connect 経由でアドバタイズしてオンプレミスのネットワークにのみプライベート接続するために使用したりできます。BYOIP 経由で持ち込む IPv6 アドレスは、Amazon の提供する IPv6 アドレスと同様に機能します。たとえば、これらの IPv6 アドレスを VPC 内のサブネット、Elastic Network Interface (ENI)、および EC2 インスタンスに関連付けることができます。

簡単にまとめると独自のIPアドレスをAWS上のサービスと関連付けられるということですね。

IPv6とは

もう知っているかたも多いと思いますが、IPv6の解説です。

現在標準プロトコルとし利用されているのは、IPv4です。
192.168.1.1 みたいなやつですね。
このIPv4は32bitで表されているため、割り当てられる最大数は 2^32(=4,294,967,296)個 であるので、近い将来IPアドレスが枯渇すると言われています。今は1人一台スマートフォンを持っていたり、家庭でもIoT端末が普及してきたり、工場などでもインターネットに繋がる端末が増えてきたためです。

一方IPv6アドレスは128bitで表します。
上記の192.168.1.1を省略せずに書くと、0000:0000:0000:0000:0000:ffff:c0a8:0101のようになります。
数にして、2^128、約340澗(340兆の1兆倍の1兆倍)のIPアドレスが使用できるようになります。これはほぼ無限と言われています。   世界人口白書では2050年に世界人口が93億に達すると言われているので一人あたり約3.7×10^28個のIPアドレスを使える計算になります。

他にも利点はありますが、そちらについてはJPNICのサイトがわかりやすくまとまっているので、そちらをご覧ください => 7 インターネット10分講座:IPv6 – JPNIC

おわりに

このようにオンプレミスとクラウドを繋ぐサービスがどんどん増えることで、企業のクラウド化がますます捗りそうですね