AWS のストレージサービスの違い

AWSにはいくつかのストレージサービスがあります。

  • Amazon S3
  • Amazon EBS
  • Amazon Glacier
  • Amzon StorageGateway

それぞれ特徴や用途が異なります。

Amazon S3

Amazon Simple Storage Serviceの略で最も基本的なストレージサービスです
高い信頼性・堅牢性・スケーラビリティを備え、セキュアで低価格です

容量

容量は無制限です

ユースケース

  • バックアップデータの保存
  • 動画などの大容量データの保存
  • データ分析の際の分析対象のデータの一時的な保存

料金

使ったら使った分だけ課金される仕組みです。

容量0〜50TBまで50〜500TBまで500TB以上
料金0.025USD/GB0.024USD/GB0.023USD/GB

Amazon EBS

EC2インスタンスで利用するブロック型ストレージです
スナップショット機能によるバックアップをサポートしています
特性の異なる複数のタイプのストレージが提供されています

容量

容量は1GB~1TBで、あらかじめ容量を確定させてアタッチします (拡張できるが上限あり)

ユースケース

  • 開発およびテスト環境
  • エンタープライズアプリケーション
  • 定期的なバックアップ

料金

最初に容量を決めてEBSを作成します
確保した分課金されます

ボリューム汎用 SSD (gp2) ボリュームプロビジョンド IOPS SSD (io1) ボリュームスループット最適化 HDD (st1) ボリュームCold HDD (sc1) ボリューム
料金0.12USD/GB0.142USD/GB0.054USD/GB0.03USD/GB

Amazon Glacier

バックアップやアーカイブのために開発された、セキュアかつ堅牢性の高いストレージです
データを取り出すまでに時間がかかるため、アクセス頻度の低いデータや直近でないデータの長期保存に適しています
S3側で指定期間を過ぎたデータを自動的にGlacierへ移動させる機能が提供されています

容量

1ファイルあたり最大40TBまでで、総容量の制限はありません

ユースケース

  • 書類、書籍などのデジタル保管、保全
  • 研究データのアーカイブ
  • 監査データのアーカイブ

料金

超安価でAmazon S3と比較しておよそ1/3の料金です

取り出し時間迅速標準大容量
料金0.033USD/GB0.011USD/GB0.00275USD/GB

StorageGateway

オンプレミス環境と連携可能な、データバックアップおよびクラウドストレージを提供するゲートウェイです
データの保管先として、安価かつ耐久性の高いAmazonS3を採用しておりデータ喪失に対して高い耐性を持ちます

ユースケース

  • クラウドへの段階的移行の手助け
  • オンプレミス環境の災害対策

まとめ

AWSには機能が異なるストレージサービスがあり、用途も異なるので、要件とサービスを照らし合わせて最適なサービスを選択することでお得に最大限に有効活用できます。要件が変わっても柔軟に変更することができます。