新サービスAmazon Local Zonesが発表されました。
公式サイトによるとAmazon Local Zones は
AWSローカルゾーンは、AWSコンピューティング、ストレージ、データベース、その他の選択されたサービスを、現在AWSリージョンが存在しない大規模な人口、産業、ITセンターに近づける新しいタイプのAWSインフラストラクチャ展開です。
あるエリアにAWSがインフラを展開し、ユーザがそのインフラを利用する事ができるようにしたサービスです。
Amazon Local Zonesの特徴
コンピューティングとストレージ AWSローカルゾーンはコンピューティング最適化、メモリ最適化、加速コンピューティング、ストレージ最適化のEC2インスタンスファミリーの選択を提供します。
ネットワーキング アカウントのVPCをシームレスに拡張して、アベイラビリティーゾーンとAWSローカルゾーンにまたがります。
インターネット&直接接続 ローカルゾーンにはレスポンスの遅延を減らすためのローカルインターネットの”ingress”と”egress”があります。
AWSサービス AWSローカルゾーンを使用して、将来的に、Amazon Elastic Compute Cloud、Amazon Virtual Private Cloud、他さまざまなAWSサービスをエンドユーザーに地理的に近接して実行し、追加するサービスを追加できるようになります。
地域サービスへのアクセス AWSローカルゾーンを使用すると、AWSのプライベートおよび高帯域幅ネットワークバックボーンを介して、同じAPIおよびツールセットを介して、Amazon S3やDynamoDBなどのAWSリージョンの全範囲のサービスにシームレスに接続できます。
AWSツール AWS CloudFormationなどのAWSツールを使用して、現在のクラウドワークロードの場合と同様にワークロードを実行および管理できます。
発表直後の現在、サポートされているサービスは < EC2インスタンス(T2, C5, M5, R5, R5d, I3en, G4)、EBS(io1, gp2)、Amazon FSx、ALB、VPC > です。 また、Local Zonesで実行されるアプリケーションは親リージョンのサービスを利用できます。
利用ケース
メディアおよびエンターテイメントコンテンツの作成 AWSローカルゾーンに地理的に近いアーティスト向けに、ライブプロダクション、ビデオ編集、グラフィックスを多用する仮想ワークステーションなど、遅延に敏感なワークロードを実行します。
リアルタイムマルチプレイヤーゲーム サーバーの中でも遅延に敏感であるゲームサーバーをAWSローカルゾーンにデプロイすることで信頼性の高いゲーム環境を維持します。
貯水池シミュレーション 低遅延機能を使用して、エンジニアリングのワークロードをAWSローカルゾーンに配置することにより、探査の機会を拡大し、コストを削減します。
電子設計自動化 チップ設計者と検証エンジニアが、AWS Local Zonesのアプリケーションとデスクトップストリーミングサービスを使用して、複雑で計算集約的でレイテンシーに敏感な問題を解決できるようにすることで、より迅速に革新します。
機械学習 モデルを継続的に簡単にホストおよびトレーニングして、高性能で低遅延の推論を実現します。AWS Local Zonesで出力をより速く視覚化します。
Amazon Outpostsとの違い
AWSから提供される物理ハードウェアを物理環境(オンプレミス)に設置するAmazon Outpostsと比較した際、 Amazon Local ZonesはAWSが特定のエリアに展開しているインフラを使用するサービスと表すことができます。
物理ハードウェアを設置する物理空間を準備出来ないひとにはAmazon Local Zonesですね。
料金
ローカルゾーンを有効するためにかかる追加料金はありません! ローカルゾーンで消費したサービスに対してのみ料金が発生します。
追記
最初のAWSローカルゾーンは、カリフォルニア州ロサンゼルスで利用できます。 ロサンゼルスローカルゾーンは、オレゴンリージョンに関連付けられています。 新しいゾーンを利用したい人は、ローカルゾーンのコンソールで選択して申し込む必要がありますが、 割引プランもあるようです。
参照元 https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/localzones/