新サービスAmazon Transcribe Medicalが発表されました。
AWSの文字起こしサービス「Amazon Transcribe」の新サービスで、医療情報に特化した文字起こしサービスです。 公式ページではまだ日本語対応していなので、翻訳していきながらどのようなサービスか見ていきます。
Amazon Transcribe Medicalは患者と医師間の診療内容の文字起こしを、素早くかつ正確に行うことを簡単にする機械学習サービスです。
利用ケース
Dictation Transcribe Medicalを利用することで、医師は患者との対話後に、携帯端末を使って、メモを口述することができます。これによって医師は、手作業でメモをとる、あるいは他のサービス業者を待つ代わりに、素早くメモを取ることが出来ます。時間、コストを削減し、”patient experience”(患者それぞれに最適な医療サービス)を向上させます。
Conversational transcription ヘルスケアおよび生命科学分野のお客様は、リアルタイムで医師と患者の会話を、やり取りを中断させること無く記録するアプリケーションを構築できます。 文字起こしされた資料を用いて、電子健康記録(EHR)システムに入力する前に、投薬、投与量、強度、頻度などといった洞察を収集することができます。 これらの洞察を抽出するには、医療テキスト用の自然言語処理サービスである「Comprehend Medical」を使用できます。
Drug safety monitoring 製薬会社は、Transcribe Medicalを使用して、患者から医者への電話、または医師から製薬会社への電話の内容を文字におこし、医薬品の名前と健康副作用を説明する重要な用語を正確にキャプチャできます。 この情報をテキスト形式で使用することで、製薬会社は、新薬の予期しない副作用など、薬物関連の安全性の問題をより効率的に分析および検出できます。
メリット
Highly accurate Transcribe Medicalは、最先端の機械学習モデルを使用して、医療言語向けに構築された正確なリアルタイム音声合成を提供します。 これは、「患者が足底線維腫にかかってしまった」などの記述が正確に捕捉されることを意味します。 これにより、医師が手作業でメモを取り、それを編集する時間を短縮し、メモを長くとるというような退屈な時間で医師が体力を消耗してまうことを減らします。
Natural speech Transcribe Medicalは、一人の場合だけでなく、複数の人々の間の会話の文字起こしもサポートします。 また、医師が自然に話せるように、句読点を明示的に話す必要がない、自動句読点も提供します。 文字起こしには、正規化された数値(たとえば、「50」ではなく毎分50ビート)と大文字が自動的に含まれます。 Transcribe Medicalは自然な会話をキャプチャするために医師が、メモをとるために作業や会話を一時停止する必要がなく、より改善された”patiant experience”を提供します。
Lower medical documentation costs Transcribe Medicalは、高価な人間の筆記者への依存を減らし、他の従来のサービスのようなライセンス料を必要としないため、医療文書における全体的なコストを削減します。 Transcribe Medicalを使用した臨床ドキュメンテーションアプリケーションは、数千の医療センターに大規模に展開でき、臨床スタッフや施設の場所に左右されず、手頃な価格で正確なメモを提供することができます。
利用概要
料金は従量課金で $0.00125/秒(バージニアリージョン)です。
現在(2019/12/4)、利用可能なリージョンは バージニア(us-east-1) オレゴン(us-west-2) です。
患者情報のプライバシーに関しては HIPAA(医療保険の相互運用と責任に関する法律)に準拠しています。
まとめ
Amazon Transcribe Medicalのおかげで、医師はカルテなどを書く時間を減らし、より多くの患者さんに向き合うことが出来るようになります。