Amazon WorkSpaces Application Manager(Amazon WAM)で任意のアプリケーションをインストールさせる方法

はじめに

以前紹介した記事ではAWS Marketplaceからアプリケーションを追加していたが、インストールしたいアプリケーションがないことがある
そこで今回はインストールしたいアプリケーションをAmazon WAMを利用してインストール可能にする方法を紹介していく
(2018/11/07現在東京リージョンにAmazon WAMの機能はないため北米リージョンで検証した)

手順

  1. AmazonWorkSpacesApplicationManagerAdminAccess IAMロール作成
  2. EC2でパッケージ作成用のAmazon WAM Studioインスタンス作成
  3. Amazon WAM Studioでパッケージの作成
  4. EC2でパッケージ検証用のAmazon WAM Admin Playerのインスタンス作成
  5. Amazon WAM Admin Playerで3で作成したパッケージの検証
  6. AWSコンソールで新しいアプリケーションの作成
  7. Workspaces側でAmazon WAMを使ってインストール

1. AmazonWorkSpacesApplicationManagerAdminAccess IAMロール作成

まずAWSコンソールのIAMのロールにアクセスする
その後、”ロールの作成”をクリック
今回は手順2と4で作成するEC2インスタンスにしようするロールを作成したいため、”EC2″を選択し
“次のステップ:アクセス権限”をクリック

次の画面ではポリシーの選択をするが”AmazonWorkSpacesApplicationManagerAdminAccess”を選択し
“次のステップ:確認”をクリック

次の画面で任意のロール名を入力し”ロールの作成”をクリック

2. EC2でパッケージ作成用のAmazon WAM Studioインスタンス作成

AWSコンソールのEC2にアクセスし”インスタンスの作成”をクリックする
次の画像のように赤枠のところを選択し、Amazon WAM Studioを選択する

インスタンスタイプは任意のものを選び”次の手順:インスタンスの詳細の設定”をクリックする(今回はt2.microで検証した)
自動割り当てパブリック IPを有効化、IAM ロールを手順1で作成したものにし”次の手順:ストレージの追加”をクリックする
ストレージは任意の設定にし”次の手順:タグの追加”に移り、次のタグの追加も任意の設定にし、”次の手順:セキュリティグループの設定”をクリックする
セキュリティグループの設定では既存、新規のセキュリティグループどちらでも良いが必ずRDPの指定を行い、”確認と作成”をクリックする

必ず暗号鍵の設定も行う

3. Amazon WAM Studioでパッケージの作成

今回はvscodeをインストールしてみる
事前にインストーラーをAmazon WAM Studio上でダウンロードしておく

手順2.で作成したパッケージ作成用インスタンスの作成が終わるのを待つ間にRDP クライアントを用意する
EC2インスタンスのリストから手順2.で作成したインスタンスを選択し、”接続”をクリックする

でてきたウィンドウの”パスワードの取得”をクリックする

そしてキーペアを載せ、”パスワードの複合”をクリックする

複合したパスワードとインスタンスのパブリックIPを控え、RDPクライアントを使い接続する

接続したら、ディスクトップのAmazon WAM Studioを起動

Amazon WAM StudioのNewをクリック

①パッケージタイトル②パッケージ内容を入力し③saveをクリックする

OS Suportは任意のもののチェックボックスにチェックを入れる
“Install”をクリックする

でてきたウィンドウにインストーラーのPATHを入力する欄があるので入力し”Launch”をクリックする

するとアプリケーションのインストールが始まるので指示に従ってインストールを行う
インストールが終了するとログの確認画面になるのでそのウィンドウを消し、”Save”をクリックする

次のようにバージョン番号を入力し、”Launch Setting…”をクリックする

するとウィンドウが出てくるので実行ファイルのPATHを入力し、”OK”をクリックし、”Save”をクリックする

そして、”Upload”をクリックし、”Save”をクリックする

4. EC2でパッケージ検証用のAmazon WAM Admin Playerのインスタンス作成

手順2.と同様にインスタンスをたてる
しかい、手順4.では、Amazon WAM Studioではなく、Amazon WAM Playerをしようする

5. Amazon WAM Admin Playerで3で作成したパッケージの検証

手順3.と同様にインスタンスに接続し、”Amazon WAM Admin Player”を起動する

Amazon WAM Admin Player上でアプリケーション(今回はvscode)のところに”Install”があるのでクリックする

インストールが終了すると”Open”というボタンが増えるのでクリックし、アプリケーションの起動確認後、”Approve”をクリックする(“Open”はクリック後に”Close”に変わる)

6. AWSコンソールで新しいアプリケーションの作成

しばらくしてAWSコンソールのWorlspacesのパッケージにアクセスするとAmazon WAM Studioで作成し、Amazon WAM Admin Playerで検証したパッケージが増えている(今回はvscode)

パッケージが増えていることを確認したら、AWSコンソール、Workspacesのアプリケーションにアクセスし、”新しいアプリケーションの作成”をクリックする

サポート情報は必要に応じて入力し、次へ進む

必要情報を選択、入力し”確認”をクリックする
(ライセンスタイプはユーザー単位で管理するか、Workspacesアカウント単位で管理するかを選択可)

7. Workspaces側でAmazon WAMを使ってインストール →参照

“ソース:独自のアプリケーション”にアプリケーションが追加されるため、
後は参照先に従ってインストールすれば良い