EC2でRoute53で登録したドメインでメールを送る

今回はpostfixを使ってEC2上にメールサーバーを立て、サーバーから自分にメールを送信する手順を紹介します。 最終的にEC2で構築したWordPressからメールが届くようにしたいと思います。

前提

  • AWS EC2でサーバーが構築されている
  • 独自ドメインを取得済みである
  • awsへメールの送信制限緩和申請済みである

以下のリンクから送信制限の緩和申請を行うことができます。 https://portal.aws.amazon.com/gp/aws/html-forms-controller/contactus/ec2-email-limit-rdns-request

また、申請の方法は以下を参考にしてください。 http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/aws-42885668?related=1

Route53の設定

  1. Aレコードの登録をします。

Aレコードの設定方法は以下の記事を参照してください。

EC2で構築したWordPressをRoute53でドメイン設定する

  1. MXレコードの登録をします。

2-1. AWSコンソールから 「サービス」 → 「Route 53」 → 「Hosted zones」を選択し、割り当てたいドメイン名をクリックします。

2-2. 「Create Record Set」をクリックし、以下のようにレコードを設定します。

  • Name : サブドメイン名
  • Type : MX
  • Value : [プライオリティ] [ホスト名]

入力が完了したら「Create」をクリックします。

postfixの設定

  1. postfixをインストールします。
$ sudo yum install postfix
  1. 設定ファイルを編集します。
#/etc/postfix/main.cf
------------------------

myhostname = [ホスト名]
mydomain = [ドメイン名]
myorigin = $myhostname
inet_interfaces = all

  1. postfixを再起動します。

設定ファイルの変更を反映するために以下のコマンドでpostfixを再起動します。

$service postfix restart

送信してみる

  • mailコマンドで送信
$ mail [メールアドレス]
Subject: test
test
.
EOT

以下のようなメールが届きました。@以降が独自ドメイン名になっています。

  • WordPressから送信

パスワードを忘れたときにWordPressから送られてくるメールが[wordpress@独自ドメイン名]となっていればOKです。

さいごに

今回はpostfixを使ってEC2上に送信用のメールサーバーを立ててRoute53で登録したドメインで自分にメールを送信してみました。メールサーバーの設定を行わないとWordPressから送られてくるメールが[wordpress@IPアドレス]になってしまいます。少々手間はかかりますが設定をしておいた方がよさそうです。