AWS初心者の方に向け、AWSアカウントの取得とWebサーバーとなるEC2インスタンスの立ち上げまでを紹介します。
目次
AWSのアカウントを作ろう
まだAWSのアカウントを持っていなければ、AWSのアカウント作成ページよりアカウントを作成しましょう。
AWSのアカウントは無料で作れます。またAWSのアカウント作成後の1年間は、ほとんどのサービスに大きな無料枠が用意されています。この記事を含むAWS入門の内容は、その無料枠の範囲で十分試せます。
アカウントが作れたらAWSのマネジメントコンソールへログインしてください。
EC2インスタンスの作成を始める
WebサーバーとなるEC2の「インスタンス」を立ち上げます。AWS内ではよく「インスタンス」という単語が使われますが、サーバーとほぼ同じ意味と把握してもらえれば大丈夫です。
マネジメントコンソールへログインすると、AWSのサービスがブワッと表示されます。EC2は一番左上にあるのでそちらをクリックします。
開いたEC2ダッシュボードの画面で、中央近くにある「インスタンスの作成」をクリック。
Amazon マシンイメージの選択
インスタンスの作成を始めると、「ステップ 1: Amazon マシンイメージ (AMI)」に移ります。
今回は一番上の「Amazon Linux2」で始まるものの「選択」をクリック。
- ※ Amazonマシンイメージ(AMI)とは
- サーバーを構築する時、普通なら空っぽのサーバーマシンにOSやミドルウェアを個別にインストールするのですが、EC2では一般的によく使われるサーバー構成をAMIのパッケージで提供しており、サーバー構築がスムーズにできます。
インスタンスタイプの選択
「ステップ 2: インスタンスタイプの選択」の画面が開きます。
今回は「t2.micro」を選択し「次の手順」をクリック。
インスタンスの詳細の設定
「ステップ 3: インスタンスの詳細の設定」の画面が開きます。
この項目ではネットワークやサブネットの設定を行うことができます。ネットワークではVPCを設定することができます。VPCとはAWS アカウント専用の仮想ネットワークのことです。複数台サーバーを立てた際にはVPCを分けて、別ネットワークに配置することも可能です。
今回のネットワークはデフォルトのVPC、サブネットもデフォルトのサブネットのまま「次の手順」をクリック。
ストレージの追加
「ステップ 4: ストレージの追加」の画面が開きます。
この項目では、インスタンスのボリュームを設定することができます。任意で容量を変更することができますが、容量に応じて料金も変わります。
今回はデフォルトのまま「次の手順」をクリック。
タグの追加
「ステップ 5: タグの追加」の画面が開きます。
この項目では作成するインスタンスにタグ付けし、他のインスタンスと区別することができます。今回は何も設定せず「次の手順」をクリック。
セキュリティグループの設定
「ステップ 6: セキュリティグループの設定」の画面が開きます。
この項目ではセキュリティグループを設定することができます。セキュリティグループとはEC2インスタンスに適用可能な簡単な仮想ファイアウォールのことです。
以下の手順でデフォルトであるSSHに加え、HTTPとHTTPSの設定を加えます。
SSHの設定
タイプ「SSH」の「ソース」を「マイIP」に変更してください。すぐ右の欄に現在アクセスしているIPが入力されます。
HTTPの追加
「ルールの追加」をクリックし、「タイプ」を「HTTP」に、「ソース」を「任意の場所」に設定します。
HTTPSの追加
HTTPS(SSL)を使う場合は「ルールの追加」をクリックし、「タイプ」を「HTTPS」に、「ソース」を「任意の場所」に設定します。
以上設定が済んだら「確認と作成」をクリック。
インスタンス作成の確認
「ステップ 7: インスタンス作成の確認」の画面が開きます。
作成する内容を確認し「作成」をクリック。
「作成」をクリックすると画面遷移せずに「既存のキーペアを選択するか、新しいキーペアを作成します。」のウィンドウが開きます。
キーペアの作成
「新しいキーペアの作成」を選択し、「キーペア名」に任意の名前を入力し「キーペアのダウンロード」をクリックし.pemファイルを任意の場所に保存します。
キーペアをダウンロードしたら「インスタンスの作成」をクリック。
インスタンス作成開始
「作成ステータス」の画面が開きます。
設定したインスタンスの作成が開始されました。「インスタンスの表示」をクリック。
インスタンス作成終了
作成開始してすぐはインスタンスのステータスが「pending / 初期化しています」となっています。数分すると「running / 2/2のチェックに合格しました」に変わり、インスタンスの作成が完了します。
最後に、管理しやすくするためインスタンスに用途に合った名前を付けましょう。
以上でEC2インスタンスの作成は完了です。次は構築したサーバーに接続する方法を紹介します。