スポットインスタンスとは
スポットインスタンスは、オークション形式でインスタンスを入札し、自分の価格より高く使いたいユーザーが出たときなどに停止&削除される代わりに非常に安い値段でインスタンスを利用する手段です。
注意事項
スポットインスタンスは一時的な利用に限ります。自分の入札金額がスポットインスタンスの現在価格より下回ると削除されます。
そのため、短期間でコピー環境を作ってテストしたい場合や、負荷が上がる時間帯にスケールアウト(or スペックアップ)したい場合などで使うことができます。
入札金額はオンデマンド(通常料金)の金額が上限でオンデマンドよりも高い金額を払うことはありません。ただし、スポットインスタンスの価格がその金額まで達した場合には、削除されます。
Q2. スポットインスタンスを入札する時に基本的にオンデマンドの価格を指定しておけばオンデマンドより高い金額を支払うことは無くて済みますか?
A2. はい。オンデマンドと同じ価格で入札しておけば、もしスポット価格がオンデマンド価格を超えた場合はターミネートされるため、最高でもオンデマンド価格と同額までの課金になります。
金額に関して
通常使用するインスタンスであれば、70%~90%の割引率で利用することができます。
例えば、汎用インスタンスt2系ですと、
t2.micro→$0.0152→$0.0046
t2medium→$0.0608→$0.0182
と70%OFFで利用できます。(2018年8月○日現在) 価格はユーザーの需要とサーバーの空きスペースにより変化します。
2017年の12月にアップデートがあり、極端な変動は起きないようになってはいるので、1日の間にいきなり割引率0%まで行くことは少ないでしょう。
Amazon EC2アップデート – スポットキャパシティー、スムーズな価格変更、インスタンスハイバネーションへの合理化されたアクセス
ただ、過信は禁物で、いつ削除の連絡を受けても「待った」は言えないので、継続的に利用する場合には通常通りオンデマンドのインスタンスを使用しましょう。
利用方法
単純にインスタンスを利用するだけであれば簡単に作成が可能です。
EC2の画面より、スポットインスタンスの画面をクリック
こちらからスポットのリクエストをクリックすると、いつものインスタンスとほぼ同じ項目の設定画面が出ますので、作成が可能です。
スポットインスタンスとしての設定項目としては、最上部のこちらの項目と
最下部にこちらの項目があります。
リクエストタイプですが、本当に一時的なものでよいのであれば左の「リクエスト」でよいでしょう。
Auto Scalingなどを使う場合には「リクエストと維持」、インスタンスが突然削除されるのを防ぐ(最大6時間)「継続期間の予約」などもありますので、
用途に合わせて変更して下さい。
また、最下部の項目で入札金額を設定でき、指定した価格のときのみ使う、などを設定できます。
デフォルトではオンデマンドと同価格の最大値が設定してあります。
以上が簡単なスポットインスタンスの利用方法になります。